ロウ付け加工
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電気接点のロウ付けは、接合する部品同士を加熱し、銀ロウを溶かして接着させる方法です。部品の仕様や形状により、最適なロウ付けを採用しております。取り扱いは電気接点部品が中心ですが、それ以外の用途【溶接など】でも対応いたします。なお、使用する銀ロウ材は、RoHS指令対応品を使用しております。
☆ロウ付け+αの内容について
TOPICS.1: ロウ付け部品とほかの部品のアセンブリ
TOPICS.2: ロウ付け構成部品すべての調達やロウ付け後の2次加工(切削や穴あけ、研磨など)
TOPICS.3: 高電流用の摩耗した接点板のリニューアルを行っています。


電気接点を銅板にロウ付け

接点部分を貼り替えたロウ付け補修品

金属部品同士を接合させるもの

使用済み品から現物合わせで製作
(台座は挽物加工で製作)

使用済み品から現物合わせで製作
(台座はワイヤーカット)

ワイヤーカット&曲げの台座に
銀合金接点をロウ付け

表裏互い違いに接点をロウ付け
(専用の治具で加工)

銅板の所定位置に接点をロウ付け
(位置決めが重要な部品)

ケース固定用のネジをロウ付けで接合
(加工後は三価クロメイト処理)

ロウ付けについての注意点

ロウ付けは、金属材料を高い温度まで熱しますので、『焼きなまし』となり、加熱前の材料強度よりも柔らかくなります。特に『銅』や『銅合金』類は顕著です。材質や板厚により、ご要望の部品強度を下回る場合がありますので、ご注意ください。
また、台座に機械加工時の脂分が残っていると、ロウ付け時に炭化して焦げ付き、メッキ剥離の原因になることから、ロウ付け加工前の洗浄や脱脂処理が必要になります。

接点板補修

接点補修(R加工付き)

固定可動組み合わせでの接点板の補修
(200A用)

固定用可動用セットでの接点補修
【可動側にはR加工付け】
ロウ付けについての参考情報
ロウ付けの種類

バーナーロウ付け | ・通常の一般的なバーナー 【500~700℃】 ・特殊用途用酸素バーナー 【900~1,200℃】→金属板が大きい、厚みがあるなど |
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カーボン電極ロウ付け | ・特殊電極材を利用した方法 |
ロウ材について

加工する金属の材質により、適切なロウ材の種類を選定する必要があります。以前は加工性の良さ【融点の温度、溶け出し、濡れ性など】から、『BAg-1~2』が流通していましたが、環境問題、現在ではカドミウムの入っていない『BAg-7』が主流です。
JIS番号 | 化学成分【%】 | 固相-液相(℃) | 用途 |
BAg-1 | Ag-45 Cu-16 Zn-16 Cd-24 |
605~620 | 銀ロウの中で最低温度。流動性も良。 |
BAg-2 | Ag-35 Cu-26 Zn-21 Cd-18 |
605~700 | 流動性、価格で一般的 |
BAg-3 | Ag-50 Cu-15 Zn-14 Cd-16 |
630~690 | 流動性、価格で一般的 |
BAg-4 | Ag-40 Cu-30 Zn-16 Ni-2 |
660~780 | 強度大。超硬工具等に使用 |
BAg-5 | Ag-45 Cu-30 Zn-25 |
665~74 | カドミレス品 |
BAg-6 | Ag-50 Cu-34 Zn-15 |
690~775 | カドミレス品 |
BAg-7 | Ag-56 Cu-22 Zn-17 Sn-5 |
620~650 | ☆主 流 品☆ カドミレス品の中では最低温度で、流動性良。 |
BAg-8 | Ag-72 Cu-28 | 780 | 銀材料のロウ付け用 |
接点部品用材料の種類

銀合金系 | Ag | AgNi | AgSnO2 | AgCdO | AgCu | PGS | 接点剤として試用 |
タングステン系 | AgW | CuW | 耐久性の要る電極棒など | ||||
銅合金系 | 銅 | 真鍮 | 台座として使用 |