電気接点 技術情報


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電気接点の形状

 
接点外観(一例) 


 

接点面の形状はフラット型とアール型があります。接点同士を確実に接触させる方法としては、フラットとアールもしくはアールとアールの組み合わせパターンが一般的です。広い面積で確実に接触させることで、接触抵抗や磨耗などを抑えやすくなります。
接点の寸法比率は、接触部分の外周直径と軸径の比率が2:1のものが、一番安定した形状に仕上がりやすいですが、お求めの仕様により、この寸法比率が変わったものでも、条件が整えば製作は可能です。

弊社取り扱い材質

 

材質 名称 成分 硬度(HV) 導通 用途
 Cu 99.99%以上 94  主に銀・銀合金製用
 冷間圧接接点の台座として使用
 Ag 99.95%以上 25 106  電気伝導度が大きい。
 小負荷スイッチ、リレー
 AgNi 銀ニッケル合金 Ag:85~90%  65~75 87~90  耐溶着性、耐磨耗性に優れる。
 中負荷用(直流機器)リレー
 AgSnO2 銀酸化スズ合金 Ag:85~90% 95~105 50~55  耐溶着性に優れる。
 中~重負荷用ブレーカー電磁開閉器
 AgCdO 銀酸化カドミウム Ag:85~90% 65~75 65~75  耐溶着性、耐磨耗性に優れる。
 中負荷用リレー、スイッチ
 AgW 銀タングステン合金 Ag:30~35% 91~93 50~57  耐溶着性、耐摩耗性に優れる。
 放電電極、要耐久部品向け接点材
 AgPd 銀パラヂウム合金 比率の割合は  ご相談ください。  耐溶着性、耐摩耗性に優れる。
 スリップリングなどの摺動面に使用
 上記以外の材質についても、ご対応可能な場合がありますので、ご相談ください。

 
TOPICS:

貼り合わせ型のリベット接点は、冷間圧接という方法で製作されます。材料を加熱することなく、専用機を使って材料同士を衝突させ、境界の材料同士を分子レベルで結合させる方法です。リベットの頭の部分は、型を用いてフラット形状かアール形状を造り出します。また、型からスムーズに抜けるように、頭の外周部分にはテーパーが付きます。

弊社取扱接点はRoHS指令対応品をご用意しておりますが、お客様のご要望に応じて非RoHS指令材質のものもお届けします。2024年8月現在、一部用途の電気接点に関しては、EU-RoHS指令除外対象期間延長の審議中になっています。

電気接点の表面には、他の金属同様に酸化被膜が形成されるため、微弱電流仕様の場合接触抵抗が安定しない場合があります。金メッキもしくは銀メッキ処理を施す対策例があります。ほかには、カシメの際に接触面に模様を付けたり、接触方法を変えることで物理的に酸化被膜を破る方法もあります。大気中の酸素と触れる以上、必ずこの皮膜はできてしまいますので、接触部分に関しては、必要に応じて様々な対策が必要になります。

リベット型接点の足裏部分に『ポンチ』をつける場合があります。主な用途は、同一寸法の中で材質の異なる品物が万が一混ざったとしてもの識別するためのもので、異種接点の混入防止とそれに伴うカシメ効率アップのためです。

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