IntelliWrite(断片化防止機能)の
最新ストレージにおける検証


IntelliWriteテクノロジーはDiskeeper 2010 で搭載以来、現在も世界中の何百万ものシステムを最適化しています。この機能はWindows環境において最適化された(≒後から追加のデータ移動を必要としない)初回書き込みを提供します。これを換言するとすると真の断片化「防止」機能ということになります。
SANやVMで断片化対策はいらないのか?


「最新のSANストレージは自身を最適化する機能を有していないのですか?」
「本当に我々のVMに必要なのですか?わかってると思いますが、物理的なハードディスクではないんですよ?」
あるいは以下のようなものです。
「SANストレージでホストされているVMにデフラグは必要ない!」
Windows のディスクI/Oを最適化するにあたり考慮せねばならないこと


- Windowsから生成されるI/Oは上位のレイヤーで生成される論理的なRead/Writeであるということ
- 現在のWindows ファイルシステムが採用する手法に起因して、I/Oは断片化により必要以上に大量に生成されてしまうということ
- Windowsにおける断片化が意味するのはすなわちWindowsから生成されるI/Oの増大であるということ(仮にSANレベルで完全に連続してデータが格納されていたとしても、Windows は自身の保有するファイルが断片化していると認識していればその数量に応じてI/Oを生成してしまうということ)
- ファイルの断片化は(SANレベルで見られるような)ブロックレベルの断片化とは問題自体が異なるということ(多くのSANユーティリティは先進的な機能でブロックレベルでの断片化の問題を解決しています。)
IntelliWriteはWindowsの「ベストフィット」ファイル書き込み手法を改善することにより、リアルタイムに断片化を防止します。これは一切の(追加の)データ移動伴わないため、SANの重複除外ソリューションや、種々のコピーオンライトを利用したソリューションとの間に互換性の心配がありません。
技術情報:5分でわかる!ベストパフォーマンスSAN環境 を見る(PDF)
最新のストレージにおける IntelliWrite テスト

我々は最新のストレージにおけるIntelliWriteの有用性を検証するために、顧客と共に検証を行いました。この顧客のSANは導入して1年未満の新しいもので、なおかつ主要なSANメーカーの製品です。
テストにおいてはSANストレージに接続したVM上に構築したテストボリュームで同一のワークロードの実行(3回)を3セット繰り返し、IntelliWriteを使用している状態と無効にしてある状態を比較しました。
比較項目は以下のとおりです。
- File Fragments
- 断片化の発生数
- Split IO / Sec
- サンプリング時間内における物理的なディスク リクエストが、多数のディスク リクエストに分割される比率のことです。この値が上昇するときにはディスク内のフラグメンテーションが悪化して、パフォーマンスに悪影響が生じている状況を示します。
- Avg. Disk Que Length
- 平均でいくつのシステム要求がディスク アクセスを待機しているかどうか
- Time to Complete Operation (sec)
- テストワークロードが完了するまでの所要時間
結果の概要

- IntelliWriteで防止された断片化:89%
- IntelliWriteによって削減された Split IO/sec:81%
- IntelliWriteによって削減された Avg. Disk Que Length:71%
- これらの改善に加え、ワークロードを完了するまでにかかる時間:48%
前段に上げたような疑問を少しでもお持ちであれば是非IntelliWriteをご自身で評価してみてください。更に言えばグラフは最新のハードウェアでのテスト結果であり、より古いストレージ機器ではさらなるアプリケーションパフォーマンスの改善がIntelliWriteによる最適化へのちょっとした投資で実現できるのです。
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